百十郎「純米吟醸 蒼面 G-mid(ジーミッド)」は林本店が醸す、岐阜の水・米・酵母による“地元三位一体”の酒造りを体現した純米吟醸酒です。銘柄名の「蒼面」は、歌舞伎の登場人物が身につける面(おもて)に由来し、蒼=青=清らかさや若さを象徴。G-midは「G酵母」「Gifu(岐阜)」「Green」「Geography(中部)」など、岐阜のアイデンティティを凝縮したネーミングです。
この酒の最大の特徴は、爽やかな酸とミネラル感が際立つ、洗練された辛口設計にあります。岐阜県産の酒造好適米「ハツシモ」を60%まで磨き、岐阜県工業技術センターが開発した「G酵母」を使用。口に含むと、菩提樹の花を思わせる穏やかな香りが広がり、ピュアで透明感のある味わいがスッと喉を通ります。甘みは控えめで、酸が輪郭を引き締め、後口は爽快。冷酒ではシャープな印象が際立ち、常温やぬる燗では米の旨味が穏やかに広がります。
特徴
- 香り:菩提樹の花を思わせる爽やかで上品な香り。控えめながらも鼻腔をくすぐる柔らかさ
- 口当たり:ピュアで透き通ったミネラル感が広がり、繊細な酸が軽やかに立ち上がる
- 味わい:
甘味と旨味は控えめで、シャープで洗練された印象
中盤から後半にかけて、柔らかな米の旨味とわずかなコクが顔を覗かせる
後口はキレ味鋭く、すっと引いていく爽快な余韻 - 酒質:火入れ処理済みで安定性が高く、冷蔵保存で繊細な風味を長く楽しめる
ペアリングと飲み方
- 冷酒(5〜10℃):透明感と酸の輪郭が際立つ
- 常温(15〜20℃):米の旨味とコクが穏やかに広がる
- ぬる燗(40〜45℃):酸が溶け込み、香りが優しく変化
- 酒器:ワイングラスやガラス製の酒器で香りと清涼感を演出
- 相性の良い料理:
鮎の塩焼き:清流育ちの鮎と岐阜の酒が風土で調和
きのこのバター炒め:酸とキレが脂を洗い流し、旨味を引き立てる
白身魚のカルパッチョ:レモンの酸味と酒の酸が重なり、味に奥行きが生まれる
スペック
- 酒分類/純米吟醸
- 精米歩合/60%
- アルコール度数/15度
- 原料米/岐阜県産ハツシモ
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