百十郎「純米大吟醸 黒面(くろづら)」は林本店が醸す、静かな力強さと品格を備えた純米大吟醸酒です。百十郎シリーズの中でも、特に“黒面”は歌舞伎の悪役を象徴する名を冠しながら、味わいはむしろ繊細で調和のとれた印象を持ちます。

香りは白桃や洋梨を思わせる上品な吟醸香で、派手すぎず、食事と寄り添う穏やかな芳香。口当たりは滑らかで透明感があり、米の旨味がじんわりと広がります。甘みと酸味のバランスが良く、飲み進めるほどに奥行きが感じられる設計です。日本酒度はやや甘口寄りの−2、酸度は1.2と穏やかで、冷酒でもぬる燗でも崩れない安定感があります。

特徴
  • 香り:白桃や洋梨を思わせるフルーティーな吟醸香。控えめながら上品で、安らぎを感じさせる芳香
  • 口当たり:優雅で透明感があり、滑らか。口中で米の旨味がじんわりと広がる
  • 味わい:ほのかな甘みと上品な酸味が絶妙に調和。派手さはなく、じっくり味わうほどに深みが増す
  • 余韻:キレが良く、食事との相性を考えた設計。冷酒でもぬる燗でもバランスが崩れず、万能な酒質
ペアリングと飲み方
  • 温度帯:冷酒(5〜15℃)で香りを楽しむ/ぬる燗(40℃前後)で旨味を引き出す
  • 酒器:ラッパ型のガラス製グラスや陶器製の盃がおすすめ
  • 相性の良い料理:
    アスパラベーコン、チーズオムレツ
    ハーブを使った料理、炙り鯖寿司
    フルーツとフレッシュチーズ、生ハムメロン
スペック
  • 酒分類/純米大吟醸
  • 精米歩合/50%
  • アルコール度数/15度
  • 原料米/麹米:山田錦/掛米:五百万石

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