「旦 山廃純米吟醸 備前雄町 無濾過生原酒」は、笹一酒造が“旦”シリーズの中でも特に原料米・製法・仕上げにこだわった、力強くも繊細な一本です。

この酒の核となるのは、岡山県産の備前雄町。雄町米特有のふくよかで骨太な旨みが、山廃仕込みによるしっかりとした酸と融合し、複雑で奥深い味わいを生み出しています。さらに、無濾過・生・原酒という仕上げにより、米の生命力と酵母のニュアンスがダイレクトに感じられ、飲み口には厚みと鮮度が共存します。

特徴
  • 備前雄町の個性が際立つ、ふくよかで骨太な旨み
    雄町米特有のふくらみと複雑味が、山廃仕込みによる酸と融合し、力強くも奥深い味わいに。口に含むと、米の旨みがじんわり広がり、余韻は長く、静かに消えていきます。
  • 無濾過生原酒ならではの鮮度と厚み
    火入れ・濾過を行わず原酒のまま瓶詰めされているため、酵母のニュアンスや米の生命力がダイレクトに感じられます。香りは穏やかで、熟した果実や乳酸系の落ち着いた吟醸香が立ち上がります。
  • 山廃×雄町×無濾過生原酒という三位一体の設計
    伝統技法と原料米の個性、そして鮮度重視の仕上げが融合した、非常に語りがいのある一本。酒造りの思想と挑戦が感じられる設計です。
ペアリングと飲み方
  • 牛すじの煮込み(味噌仕立て)
    雄町の旨みと山廃の酸が、コクのある煮込み料理と絶妙に調和。発酵の重なりが味を深めます。
  • 焼き鯖の棒寿司・炙り鰆の押し寿司
    脂の乗った魚と酸のバランスが秀逸。酢飯との相性も良く、酒の余韻が寿司の旨みを引き立てます。
  • 根菜の味噌田楽(里芋・蓮根・牛蒡) 土の香りと発酵の旨みが響き合い、静かな晩酌にぴったり。
  • 熟成チーズ(コンテ・ミモレット)
    酒の酸と旨みがチーズのコクと共鳴。ワイン的な楽しみ方も可能。
  • ポークソテー バルサミコソース
    甘酸っぱいソースと酒の酸味が共鳴。肉の旨みを引き立てます。
  • 焼きナスのマリネ(オリーブオイル+醤油)
    香ばしさと酒の複雑味が融合。和洋折衷の一皿に。
  • 常温酸と旨みのバランスが最も美しく感じられる
  • ぬる燗(40℃前後)コクと余韻が広がり、根菜や発酵食品と好相性
  • 酒分類/山廃純米吟醸
  • 精米歩合/約60%
  • アルコール度数/約16度
  • 原料米/備前雄町(岡山県産)

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