歴史

  • 創業期(1843年)
    林業・木炭業を営んでいた齋藤家が酒造業を開始。初期銘柄は「福の井」
  • 明治期(1882年)
    三代目当主が詠んだ歌を商標登録し、銘柄を「麒麟山」に改名。地元の名峰にちなんだ命名
  • 昭和26年(1951年)
    齋藤酒造場から法人化し、麒麟山酒造株式会社として再スタート
  • 昭和〜平成期
    新潟地酒ブームの中でも「淡麗辛口」を貫き、県内消費率を高める戦略で成長。最盛期には8000石の製造量を記録
  • 現在(7代目・齋藤俊太郎社長)
    地元米100%の酒造りを実現し、地域農業と連携した“テロワール型酒造り”を推進

酒造りの特徴

1.淡麗辛口へのこだわり
  • 「酒は辛いもの」という先代の信念を継承
  • 甘口ブームにも流されず、スッキリとした飲み口を追求
2.地元米100%の取り組み
  • 阿賀町産米のみで全量仕込みを達成
  • 「奥阿賀酒米研究会」と「アグリ事業部」を設立し、地元農家と協働
3.定番酒重視の姿勢
  • 高級酒よりも、日常に寄り添う普通酒・本醸造酒に注力
  • 「普通酒の旗手蔵」を目指し、品質の高い定番酒を提供
4.地域密着型の流通戦略
  • 新潟県内出荷率が約80%と非常に高く、地元で愛されるブランドに
  • 都市圏進出よりも“地元に根差す”ことを重視
  • 酒米は蔵から半径10km以内の田んぼで栽培
  • 同じ水脈(常浪川)を吸った米と仕込み水で醸す、真の地酒テロワール
  • 地元の食文化との調和を意識した味づくり
  • 阿賀町の居酒屋や家庭で日常的に楽しまれる酒として定着

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