歴史

  • 江戸末期の慶応2年(1866年)創業者、阿久津藤右衛門が屋号「蜂竜舎」として、良質な水を求めて現在の地に井戸を掘り酒造り始めました。
  • 一時は「君の友」「一流」などの銘柄を展開するも、戦時中の企業整備令で製造休止。昭和30年に「菊の里酒造」として再スタート。

  • 2000年代製造量が激減し、地元向けの少量生産に転落。8代目・阿久津信氏が蔵を継ぎ、新ブランド「大那」を立ち上げて再起を図る。
  • 2009年、雑誌『dancyu』掲載を機に注目を集め、品質・味の再現性も向上し平成22年には全国新酒鑑評会で金賞受賞。現在は欧米・アジアにも輸出される蔵へと成長。

酒造りの特徴

1.地元の米と水へのこだわり
  • 那須連山の伏流水を使用。大田原産の山田錦はコンテストでも高評価。
  • 地元農家と連携し、酒米の品質向上にも取り組む。
2.味わいの哲学
  • 「華やかさよりも、飲み続けられる旨さ」を重視。
  • 食事と調和する、穏やかでふくよかな味わいを目指す。
3.合理化と職人技の融合
  • 麹室には温度制御ファンを導入し、安定した酒質を実現。
  • 一方で、温度管理や発酵の見極めは人の目と経験に頼る部分も残す。
4.挑戦と革新
  • 「大那」に続き、2023年には高級酒「新たな(ARATANA)」をリリース。
  • 海外展示会でも好評を得ており、グローバル展開を加速中。

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