歴史

  • 延宝3年(1675年)創業
    伏見の鳥羽街道沿いに酒蔵と母屋を構え、米屋「弥兵衞」と酒屋「徳兵衞」の二業を営む
  • 江戸後期には公家の中宿も務める
    文化人との交流が盛んで、酒器や古文書、浮世絵などを多数所蔵
  • 「月の桂」の銘の由来
    公家・綾小路有長の和歌「かげ清き月の嘉都良の川水を夜々汲みて世々に栄えむ」にちなんで命名
  • 鳥羽伏見の戦いで罹災し再建現在の建物は京都市の景観重要建造物に指定

酒造りの特徴

1.にごり酒のパイオニア
  • 1964年、日本初のスパークリングにごり酒を開発
  • 醸造学者・坂口謹一郎博士の「どぶろくをみんなで飲みたい」という言葉がきっかけ
  • 瓶内二次発酵による炭酸ガスを含む「活性にごり酒」は、現在のスパークリング日本酒の原点
2. 古酒の先駆者
  • 磁器甕で長期熟成させた純米大吟醸古酒を1965年から貯蔵開始
  • 最長で60年熟成の古酒もあり、国内外から注目
3.地元米・低アルコール酒への取り組み
  • 京都産「祝米」や「旭米」を地元農家と有機栽培し、酒米の復活に尽力
  • 低アルコール純米酒の開発にも早くから着手し、35年以上の実績
4.文化との融合
  • 酒器、浮世絵、文人墨客との交流を通じて「酒は文化なり」を体現
  • 谷崎潤一郎、永井荷風、小津安二郎らが愛した蔵としても知られる

銘柄「月の桂」の世界観
  • 季節感と個性を尊び、「米・水・酵母の生きた味」を追求
  • 手造りにこだわり、酒と料理、芸術、伝統行事との関係性を大切にする
  • 「唯一無二の酒造り」を目指し、伝統と革新を融合した味わいを展開

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