歴史

  • 創業は1661年(寛文元年)
    甲州街道の宿場町・笹子峠の麓にて「花田屋」として創業。味噌・醤油・酒の醸造を行っていた。
  • 1919年に「笹一酒造」に改名
    初代蔵元・天野久氏が「笹=酒」「一=日本一」を意味する社名に変更。日本一の酒造りを目指す決意が込められている。
  • 現在は5代目社長・天野怜氏が継承
    山梨県酒造組合会長も務め、伝統と革新を融合した酒造りを推進。

酒造りの特徴

1.仕込み水:富士山の伏流水「御前水」
  • 地下40mから湧き出る超軟水(硬度3)を使用。
  • 江戸城の茶会や明治天皇の行幸にも使われた由緒ある水。
2.酒米:山梨県産の契約栽培米
  • 山田錦・夢山水など、地元産の酒造好適米を使用。
  • 酒米の個性を活かすため、低温発酵と手作業による麹・酒母造りを徹底。
3.製法:伝統回帰と最新設備の融合
  • 2013年に大量生産設備を全廃し、手作り中心の伝統製法へ回帰。
  • 山廃仕込みや吟醸甑、佐瀬式・永田式搾り機などを導入し、酒質を大幅改善。
4. 食中酒としての設計
  • 香りと味の調和を重視し、和食・洋食どちらにも合う酒質。
  • 「旦(だん)」などの新ブランドでは、現代の食文化に合うモダンな味わいを追求。
5.ワイン造りとの両立
    1953年からワイン醸造も開始。甲州種やシャルドネなどを栽培し、国内外に展開。
    日本酒とワインの二刀流で、山梨の風土を活かした酒造りを実践。

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