清酒の特定名称酒とは

清酒の特定名称酒とは、酒税法と国税庁の「清酒の製法品質表示基準」に基づき、原料や精米歩合、製法の違いによって分類された日本酒のことです。吟醸酒・純米酒・本醸造酒を中心に8種類に分けられます

特定名称酒の基本

• 制定の背景
  昭和から平成にかけて酒造技術が進歩し、吟醸酒や純米酒など多様な酒が登場。しかし表示基準がなく消費者が品質を判断しづらかったため、1989年に国税庁が「清酒の製法品質表示基準」を制定
• 分類の基準
  ・原料（米・米麹・醸造アルコールの有無）
  ・精米歩合（米をどれだけ削るか）
  ・製法（吟醸造りなど）
  ・こうじ米の使用割合（15%以上が必須）

普通酒との違い

• 普通酒は特定名称酒に含まれず、精米歩合や原料の制限がない。糖類や酸味料を加える場合もあり、日常酒として広く流通。
• 特定名称酒は品質基準を満たしたものだけが名乗れるため、ラベルに「吟醸」「純米」などと記載されている場合は一定の条件を保証している。