歴史

  • 創業期(江戸時代)
    富山県福光町から金沢に移住した塩屋太助が、石引の地に酒蔵を購入したことが始まり。屋号「福光屋」は出身地に由来します。
  • 明治〜昭和期
    十代目・福光太助の時代に「千石酒屋」と呼ばれるほどの規模に成長。十一代目・福光松太郎は経営革新を進め、酒造免許の拡充や設備投資を積極的に行い、蔵の近代化を推進。
  • 戦後〜現代
    1949年に法人化し、株式会社福光屋として再スタート。現在は十三代目・福光松太郎氏が当主を務め、酒造りだけでなく、発酵技術を活かした食品・化粧品開発にも取り組んでいます。

酒造りの特徴

1.「恵みの百年水」
  • 霊峰白山に降った雨雪が、百年かけて地中を流れ、福光屋の蔵に湧き出す伏流水。金沢大学の調査で「百年前の水」と判明。
  • ミネラルバランスに優れ、酒造りに最適な中硬水。酒の味わいに透明感と深みを与える。
2.契約栽培米へのこだわり
  • 1960年から兵庫県多可町で「山田錦」の契約栽培を開始。現在は長野県木島平の「金紋錦」、富山・石川の「五百万石」なども使用。
  • 土づくりから農家と協働し、酒米の個性を最大限に引き出す。
3.すべて純米造り
  • 醸造アルコールを一切使用せず、米と水だけで造る純米酒に特化。これは全国でも稀有なスタイル。
  • 「加賀鳶」「福正宗」「禱と稔(いのりとみのり)」など、すべて純米酒で展開。
職人魂と微生物との対話
  • 麹や酵母の変化を五感で捉え、最適なタイミングで搾る。機械任せにせず、自然の摂理と向き合う酒造り。
  • 「伝統は革新の連続なり」という家訓のもと、熟成酒やオーガニック酒など新たな挑戦も継続。
  • 酒造りの技術を応用し、発酵食品やノンアルコール飲料、オーガニック化粧品なども展開。
  • 「FRENAVA natural & organic」などのスキンケアシリーズは、酒粕や米由来の発酵成分を活用。

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