日本酒のアルコール度数とは、酒に含まれるエチルアルコールの割合を示す数値で、一般的には15〜16度が標準です。酒税法では22度未満と定められています。

日本酒のアルコール度数の基本

  • 定義:アルコール度数は、酒に含まれるエチルアルコールの容量割合(%)を示す指標。日本酒では「度」または「%」で表記され、意味は同じです。
  • 法的上限:酒税法により、日本酒(清酒)はアルコール度数22度未満でなければなりません。
  • 一般的な範囲:市販されている日本酒の多くは15〜16度で、飲みやすさと味わいのバランスを追求した結果とされています。

なぜ日本酒はアルコール度数が高めなのか?

  • 並行複発酵という製法:
    麹による糖化と酵母による発酵が同時に進むことで、効率よくアルコールが生成されます。
    この仕組みにより、発酵終了時には19〜20度前後の原酒ができることもあります。
  • 加水調整:
    原酒は加水して度数を下げることが多く、飲みやすさや香味のバランスを整えるために15〜16度に調整されます。

※日本酒はストレートで飲むことが多いため、体感的にはアルコール度数が高く感じられることもあります。

アルコール度数による味わいの違い

  • 低アルコール(5〜10度):初心者向け、軽やかで飲みやすい
  • 中程度(11〜16度):バランス型、食中酒に最適
  • 高アルコール(18〜21度):濃厚で飲みごたえあり、原酒や熟成酒に多い
酒類 アルコール度数の目安
ビール 約5%
ワイン 約10~15%
日本酒 約15〜16%(原酒は18〜20%)
焼酎 約20〜25%
ウイスキー 約40%

アルコール度数は、日本酒の味わいや飲み方に大きく関わる重要な要素です。度数だけでなく、日本酒度や酸度との組み合わせで、味の印象が大きく変わるのも日本酒の奥深さです。