歴史

  • 創業:明治初期、地元の地主7名が共同で酒造りを始めたのが起源
  • 法人化:1920年(大正9年)に初代・小森初蔵が代表となり「合資会社基山商店」として設立
  • 所在地:佐賀県三養基郡基山町。福岡県との県境に位置し、脊振山系の自然に囲まれた地
  • 代表銘柄:「基峰鶴(きほうつる)」
    → 地元の山「基山(きざん)」を悠然と舞う鶴の姿から命名。基山は奈良時代の山城「基肄城」があった場所で、国の特別史跡にも指定されています

酒造りの特徴

地元米へのこだわり
  • 酒米の最高峰「山田錦」を使用。約30年前から地元契約農家と協力し栽培
  • 九州産の「レイホウ」も活用。設計次第で旨みのある酒に仕上がると評価
水の恵み
  • 脊振山系・基山から湧き出る伏流水を使用。中軟水で、柔らかく優しい口当たりの酒に適している
酒造りの哲学
  • 「酒造りは逆算」:造りたい酒質から逆算して米の選定・設計・工程を組み立てる
  • 吸水や麹づくりなど、細部の工程にこだわり、毎年改善を加えるスタイル
  • 設備は最小限ながら、手仕事を重視した丁寧な造り
杜氏の挑戦
  • 4代目・小森賢一郎氏が杜氏として酒造りを指揮
  • 東京農業大学で醸造学を学び、奈良の梅乃宿酒造で修行後、蔵に戻って改革を推進
  • 特定名称酒への転換を進め、国内外の品評会で受賞歴もあり(例:KURA MASTER金賞)
地域と世界をつなぐ酒造り
  • 地元の自然・文化・人との共存を目指し、基山産の日本酒を世界へ届けるというビジョンを掲げる
  • 地元流通を中心にしながらも、全国・海外への発信にも意欲的

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